品質のための現場監理
・現場監理の回数を教えてください
・現場監理でこだりのポイントは
現場監理の回数を教えてください
着工から引き渡しまで、現場にはなるべく足を運ぶようにしています。
その中で特に重要なのは、後戻りできない工事の場合です。具体的には
・基礎工事(配置・高さ・地面状況確認・鉄筋・打設)
・躯体工事(土台〜上棟まで)
・防水工事
これらの工事には必ず立ち会い、指示を行います。それ以外にも重要な工程がありますので、概ね一週間に2〜3回程度です。
実績としては
分離発注では 着工から上棟まで20回、上棟から完成引き渡しまで25〜30回 合計45〜50回程度現場監理をこなしています。
一般の(工務店施工の場合)監理業務は 25〜30回程度となります。
現場監理でこだりのポイントは
やはり構造躯体工事の監理にはこだわります。
理由は、後戻り出来ない工程であるから。
その中の一つとして、基礎の打ち継ぎ部分へのこだわりをお話しします。
木造住宅の基礎は一般的に、2回に分けてコンクリートを打ちます。
ベースと呼ばれる水平部分と、立ち上がりです。
ベースコンクリートを打つと、場合によりレイタンスと呼ばれる
不純物が表面に浮き上がり、薄い膜を形成します。
特に固まる途中で雨が降ったり、真夏の冠水養生のあとは要注意。
細かな砂状にもなることがあります。
このレイタンスをそのままにして、立ち上がりコンクリートを打つと
膜を挟んだままなので、取り除くのが良いとされています。
しかし、この処理を行う工務店は少ないのではないでしょうか。
そのため、弊所では自ら行います。道具はワイヤーブラシと、小箒、そしてちりとり。
高圧洗浄機で処理する場合もあります。
以下はそのときの写真です。小さいので見えにくいかもしれませんが確実に処理しました。
処理前 丸印の部分
処理後