高性能ECOアパートメントの事例
JR蒲田駅から徒歩13分の住宅密集地に建築しました。
敷地がL型で道路付けが良いため、敷地を二分割してA・B二棟のアパートメントとなりました。
A棟 B棟の規模
・準耐火1時間構造となるようそれぞれ500㎡以下とします
→ 500㎡を越えると耐火構造となり、間取りの制約が増える他コストアップとなるため。
高性能ECOアパートメントの5原則に基づく設計
以下5原則の1〜5に沿って具体的に説明をしてゆきます。
原則
01
戸境のない独立ユニットの形
2棟どちらも戸境壁のない形式で、A棟は並列タイプ B棟は重層タイプです。
いずれの場合も床が住戸の境界のため、遮音性能に優れた性能が確認されている吉野石膏システムを採用しました。二重床にならない床構造でありながら、住宅金融支援機構の「子育て世帯向け省エネ賃貸住宅建設融資」を利用出来ました。
住宅支援機構の床遮音レベルをクリアしています
出典:吉野石膏カタログ
原則
02
断熱性能にこだわる
一般の賃貸アパートよりも断熱性能で大きな差別化をとり、性能評価書で客観的評価も取得しています。(A棟評価書より)
空調はかなり良い断熱性能を利用して、リビングルームのエアコン1台で基本的に冷暖房をまかなうよう設計しています。(感じ方に個人差があるため入居者がエアコンを追加出来るよう準備もあります)
原則
03
大きな地震にも強い
記憶に新しい中で、大きな地震は熊本地震や能登地震が起こりましたが、地震に耐えた木造建築に共通するのが耐震等級3で設計されたものです。
高性能ECOアパートメントでも耐震等級3を必須として、首都直下型地震や東南海地震など巨大な地震にも備えています。
建物が壊れず生活が継続できる!ことが重要なのです。
原則
04
衣食住のアイデアが盛り込まれた合理的な間取り
5つの原則の内、これまでお知らせしたことは建物自体の性能を高めることで可能なポイントですが、4つめの原則は設計者の技量の程度と設計思想が問われ、計画によっては他の賃貸と大きな差別化を実現して入居者の賃貸期間が長くなるというメリットがあります。以下A棟の平面図を基にポイントをお知らせします。
LDK中心に寝室や水廻りにアクセス出来るプランニングを工夫した
無駄な空間となる廊下をなるべく無くし、戸建て住宅よりも合理的で使いやすい間取りを提供します。
水廻りを広くして合理的な家事動線を提供
流し台はL=2400の対面キッチンとしてその廻りに電子レンジなど家電製品のレイアウトとゴミ置き場を設けました。
洗面脱衣室をなるべく広く室内干しが出来るように配置。さらにガス換気乾燥機の標準設置がおすすめポイント。子育て世帯は洗濯が大変。浴室内にも換気乾燥機を設け室内干しスペースをフルに活用します。花粉シーズンやPM2.5対策、なるべく室内で洗濯を完結できるようにしました。
浴室は1坪タイプを標準。子供たちとゆったりお風呂に入れます。トイレは一般的な幅よりも15cm拡げることでちいさな子供のしつけにも便利です。
他には共用廊下にベビーカーが置けるスペースを提供しました。(平面図内に四角いオレンジ)
外部のアイテム
都内住宅密集地であるため駐車場は敷地内に用意はありませんが、電動アシスト3人乗り自転車スペース各戸1台分を用意しています。他には郵便受けと宅配ボックス、オートロック、インターネット利用環境は標準的に整えています。
原則
05
非常時の備えがある
屋内階段が標準となりますので、1階に建物管理用の倉庫が設けられます。オーナーには大きな地震に備えて入居者の生活を少しでも支援できるよう倉庫に必要な備蓄をお願いしています。入居者自身の備蓄以外に管理側でも準備しておくことが入居者の安心に繋がることでも他物件との差別化が生まれ、賃貸期間が長くなるポイントの一つとなるのです。
4人家族(夫婦+子供2人)の必要な備品はこちらを参考にしてください。
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